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レンタルサーバーとは別のDNSサーバー(ネームサーバー)を使えるサービス
レンタルサーバー会社のネームサーバーを使ってない人がいると聞きました。
国内のレンタルサーバーで独自ドメインで利用しているなら、レンタルサーバー会社が提供するネームサーバーをそのまま利用している人がほとんどだと思います。
レンタルサーバー会社以外のネームサーバーを使うにはどうしたらよいのでしょうか?
レンタルサーバー以外のネームサーバーを使うのは、DNSレコードの編集が必要ですので、初心者向けではありませんが、この記事で解説しますね。
ネームサーバーは、独自ドメインとIPアドレスの名前解決するために必要なものです。
ネームサーバーはレンタルサーバー会社が提供するものを使わなくてもいいのはご存知でしょうか?
レンタルサーバー会社は、ドメインがサーバーに追加されると上位のDNSサーバーにNSレコードを追加し、自社のネームサーバーでドメインの名前解決ができるようにしてくれます。
ネームサーバーは、レンタルサーバー会社が必ず提供してくれるとは限りません。
例えば、VPSなどでは、レンタルサーバー会社のネームサーバーが提供されないことが多いので、自前でネームサーバーを用意する必要があります。
レンタルサーバー会社がネームサーバーを提供している場合でも、自前のネームサーバーを利用することもできます。
国内で独自ドメインを取得しているのであれば、ほとんどの人がレンタルサーバー会社以外のネームサーバーを利用できます。
この記事ではこんな疑問にお答えします
- レンタルサーバー会社以外のネームサーバーを使うメリット・デメリット
- レンタルサーバー会社以外のネームサーバーはどこが提供しているか?
- レンタルサーバー会社以外のネームサーバーで変更できるDNSレコードの違い
レンタルサーバー会社のネームサーバーを使う
レンタルサーバー会社は通常ネームサーバーを提供しています。レンタルサーバー会社が提供するネームサーバーを使うメリットとデメリットがあります。
メリット
- 初心者向けである
- レンタルサーバーのコンパネからDNSレコードを編集できる
- 自動的に必要なDNSレコードを設定してくれる
デメリット
- DNSレコードが編集できない、もしくは、項目に制限がある
レンタルサーバー会社のネームサーバーを使わない
レンタルサーバー会社が提供しているネームサーバーを使わず、ドメイン管理会社などが提供しているネームサーバーを使います。
その場合のメリットとデメリットを説明します。
メリット
- DNSレコードの編集が自由にできる
- サーバー移転してもネームサーバーを変更しなくてよい
- ネームサーバーが安定している
DNSレコードの編集が自由にできる
レンタルサーバー会社によっては、DNSレコードの編集を許可していないことがあります。
例えば、ロリポップはDNSレコードの編集ができません。
もし、DNSレコードの編集が必要な場合には、そのレンタルサーバーは利用できなくなってしまいます。
DNSレコードの編集が必要なケース
DNSレコードの編集は、レンタルサーバーで運用している個人サイトの場合は必要ないかもしれません。
独自ドメインを外部サービスでも利用する場合には、DNSレコードの編集は必須になります。
- Google Workspace(旧G Suite)を使う
- 外部メールサーバーを使う
- livedoorなどの外部ブログを独自ドメインで使う
- Wix、Wordpress.comなどの外部CMSを独自ドメインで使う
- ShopifyなどのレンタルECサイトを独自ドメインで使う
サーバー移転してもネームサーバーを変更しなくてよい
レンタルサーバーをサーバー移転する時に問題になりやすいのが、ネームサーバーを切り替えた後にサイトが切り替わるまでに時間がかかることです。
レンタルサーバー以外のネームサーバーを利用している場合は、ネームサーバーの切り替えは不要で、DNSレコードのAレコードを変更すればよくなります。
DNSレコードのTTL時間を短くしておけば、直ぐにサイトが切り替わります。
ネームサーバーが安定している
VPSなどでVPS上で自前でネームサーバーを立てている場合、VPSの性能によっては、ネームサーバーが不安定になることがあります。
ネームサーバーが不安定になるとドメインの名前解決ができなくなりますので、ネームサーバーは自前で立てるのではなく、信頼できる企業のサービスを利用する方がよいです。
デメリット
- レンタルサーバーのDNSレコードと同じ内容を手動で再設定する必要がある
- ドメイン管理会社によっては、DNSレコードの操作がわかりにくいことがある
レンタルサーバーのDNSレコードと同じ内容を手動で再設定する必要がある
レンタルサーバーを使っている場合は、レンタルサーバーに必要なDNSレコードがネームサーバーに設定されています。
もし、レンタルサーバーのネームサーバーを使わずに、他のネームサーバーを使う場合は、DNSレコードを手動で設定する必要があります。
これはミスするとサイトが表示できなくなったり、メールの送受信ができなくなるなど、トラブルにつながります。
ドメイン管理会社によっては、DNSレコードの操作がわかりにくいことがある
DNSレコードを手動で設定する際にコンパネでDNSレコードを入力する必要があります。
もともと初心者向けの機能ではないので、設定方法がわかりにくかったり、説明が不足している場合があります。
ネームサーバーを提供しているサービス
レンタルサーバーを契約しなくてもネームサーバーを提供してくれるサービスがあります。
それは、ドメイン管理会社(レジストリ、レジストラ)です。
ドメイン管理会社は、ドメイン取得・管理しているドメインに関してはネームサーバーを提供しています。
国内で有名なドメイン管理会社(レジストリ、レジストラ)はネームサーバーを提供しています。
- お名前.com
- ムームードメイン
- ValueDomain
- Xserverドメイン
- Cloudflare
各社のDNSレコード対応状況まとめ
お名前.com | ムームードメイン | ValueDomain | Xserverドメイン | Cloudflare | |
---|---|---|---|---|---|
1. Aレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2. AAAAレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
3. MXレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
4. CNAMEレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
5. NSレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
6. TXTレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
7. SRVレコード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
8. CAAレコード | 〇 | 〇 | 〇 | ||
9. ALIASレコード | 〇 | 〇 | |||
10. NAPTRレコード | 〇 | ||||
11. CERTレコード | 〇 | ||||
12. DNSKEYレコード | 〇 | 〇 | |||
13. DSレコード | 〇 | 〇 | |||
14. CDNSKEYレコード | 〇 | ||||
15. CDSレコード | 〇 | ||||
16. RRSIGレコード | 〇 | ||||
17. LOCレコード | 〇 | ||||
18. SSHFPレコード | 〇 | ||||
19. TLSAレコード | 〇 | ||||
20. URIレコード | 〇 | ||||
21. SOAレコード | 〇 | ||||
22. PTRレコード | 〇 |
お名前.com
編集可能なDNSレコード
- A(Address)レコード
- CNAMEレコード
- MXレコード
- NSレコード
- TXTレコード
- SRVレコード
ネームサーバー
01.dnsv.jp
02.dnsv.jp
03.dnsv.jp
04.dnsv.jp
ムームードメイン
ムームードメインで管理しているドメインのみムームーDNSを利用可能です。
編集可能なDNSレコード
- Aレコード
- AAAAレコード
- CNAMEレコード
- ALIASレコード
- MXレコード
- NSレコード
- TXTレコード
- SRVレコード
- CAAレコード
ネームサーバー
dns01.muumuu-domain.com
dns02.muumuu-domain.com
ValueDomain
編集可能なDNSレコード
- Aレコード
- AAAAレコード
- MXレコード
- CNAMEレコード
- NSレコード
- TXTレコード
- SRVレコード
- CAAレコード
- ALIASレコード
- NAPTRレコード
- CERTレコード
- DNSKEYレコード
- DSレコード
- CDNSKEYレコード
- CDSレコード
- RRSIGレコード
- LOCレコード
- SPFレコード
- SSHFPレコード
- TLSAレコード
- URIレコード
ネームサーバー
NS1.VALUE-DOMAIN.COM
NS2.VALUE-DOMAIN.COM
NS3.VALUE-DOMAIN.COM
NS4.VALUE-DOMAIN.COM
NS5.VALUE-DOMAIN.COM
NS11.VALUE-DOMAIN.COM
NS12.VALUE-DOMAIN.COM
NS13.VALUE-DOMAIN.COM
Xserverドメイン
Xserverドメインでドメインを管理しているドメインのみ利用可能です。
Xserver Domainのネームサーバーは知名度が低いので、あまり使われていないと思います。
Xserver Domainは価格が安いので、今後利用者が増えるにつれてネームサーバーの利用者も増えると思います。
編集可能なDNSレコード
- Aレコード
- AAAAレコード
- CNAMEレコード
- MXレコード(優先度も併せて設定)
- TXTレコード
- NSレコード
- SRVレコード
ネームサーバー
Xserverアカウントにログインして、ネームサーバーの変更から『Xserver Domain』を選択すれば、Xserverドメインのネームサーバーを使用できます。
Cloudflare
Cloudflareのネームサーバーは、ドメインを他社で取得している場合でも、無料アカウントで利用できます。
VPSなどでネームサーバーが提供されないケースではよく利用されているイメージがあります。
編集可能なDNSレコード
- Aレコード
- AAAAレコード
- CNAMEレコード
- MXレコード
- TXTレコード
- CAAレコード
- SRVレコード
- PTRレコード
- SOAレコード
- NSレコード
- DSレコード
- DNSKEYレコード
ネームサーバー
Cloudflareのネームサーバーは、アカウントごとに異なるので、Cloudflareのコンパネに表示されているネームサーバー名を確認します。
まとめ
レンタルサーバーのネームサーバーを使わなくても、ドメイン管理会社が提供するネームサーバーを代わりに利用することができます。
ドメイン管理会社が提供するネームサーバーを使うには、DNSレコードを手動で設定しなければならないデメリットがありますが、そこだかクリアできれば、DNSレコード変更の自由度はとても高く、サーバー移転時にネームサーバーを変更しなくてよいメリットもあります。
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