この記事は約4分で読めます。
本文は約2329文字です
Xserverが『XPageSpeed』を提供開始、どんな高速化技術か?

エックスサーバーは国内シェアNo1のレンタルサーバーですが、日々進化しています。
Xserverより、Webサイト表示におけるSEO(検索エンジン最適化)機能「XPageSpeed(エックスページスピード)」を、無料で利用可になったという発表がありました。
エックスサーバー株式会社(所在地:大阪市北区、代表取締役:小林 尚希)は、2022年8月29日(月)、同社が提供する、国内シェアNo.1(※1)レンタルサーバー「エックスサーバー」( https://www.xserver.ne.jp/ )と、国内最速(※2)レンタルサーバー「シン・レンタルサーバー」( https://server.xfree.ne.jp/ )において、Webサイト表示におけるSEO(検索エンジン最適化)機能「XPageSpeed(エックスページスピード)」を、無料で利用可能な標準機能として提供を開始いたしました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000076849.html
「XPageSpeed(エックスページスピード)」機能が使えるのは?
エックスサーバーが提供している2つのレンタルサーバーが対象
- レンタルサーバー「エックスサーバー」( https://www.xserver.ne.jp/ )
- レンタルサーバー「シン・レンタルサーバー」( https://server.xfree.ne.jp/ )
「XPageSpeed(エックスページスピード)」機能とは
Google社によって開発された拡張モジュール「PageSpeed Module」をもとに、エックスサーバーが開発したWebサイトデータを最適化する機能です。
「XPageSpeed(エックスページスピード)」で最適化される項目
- CSSファイル、JavaScriptファイルなどの圧縮
- 最適な画像タイプへの変換、軽量化
- 同種のファイル(画像、CSS、JavaScriptファイルなど)を一つにまとめ、サーバーとクライアント間の無駄な通信(リクエスト)を削減
- CSSファイル、JavaScriptファイル、画像ファイルのキャッシュ有効期間の延長
- 小さなファイルサイズのCSSやJavaScriptをHTML内に埋め込む
PageSpeed Moduleとは?
「PageSpeed Module」はGoogleから無料で公開されているので、サーバーレベルで拡張モジュールを組み込めば誰でも使える技術です。

WordPressには設定を管理画面から行えるプラグインも用意されています。

「XPageSpeed(エックスページスピード)」はmod_pagespeedと同じ?
Xserverでは、mod_pagespeedを使った同様な機能は提供されていました。その後、提供中止になっていました。
今回リリースされた「XPageSpeed(エックスページスピード)」はそれと同等な機能だと思われます。
Google社により開発された拡張モジュール「mod_pagespeed」を使用して、Webサイトの表示速度を向上させる機能です。
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_mod_pagespeed.php
「mod_pagespeed設定」を有効にすると、ファイルを圧縮してデータ転送量を削減する、同種のファイルを一まとめにして無駄な通信を削減するなどの最適化処理を実施します。
この最適化処理により、Webサイトにアクセスしたブラウザはデータ転送量が減少し、また、ページのロード時間を短縮できるため、Webサイトの表示速度改善を期待することができます。
「mod_pagespeed設定」を有効にすることで以下のような最適化処理が実施されます。
- CSSファイル、JavaScriptファイルなどの圧縮
- 最適な画像タイプへの変換、軽量化
- 同種のファイル(画像、CSS、JavaScriptファイルなど)を一つにまとめ、サーバーとクライアント間の無駄な通信(リクエスト)を削減
- CSSファイル、JavaScriptファイル、画像ファイルのキャッシュ有効期間の延長
- 小さなファイルサイズのCSSやJavaScriptをHTML内に埋め込む
ConoHa WINGのWEXALと同じものか?
ConoHa WINGで提供されているWEXAL(Google Page Speed Insightの数値をサーバーサイドで改善)とは提供元が違いますのでWEXALではありません。
XserverにもKUSANAGIの技術は使われていますが、WEXALが導入されたわけではありません。
あくまでも、GoogleがリリースしているPageSpeed Moduleを誰でも使えるようにしたという機能だと思います。
「XPageSpeed(エックスページスピード)」で本当に速くなるのか?
高速化技術はAutoptimizeなどの一連の高速化プラグインで提供されている内容でカバーされているものばかりです。
プラグインなどで高速化技術を導入していないサイトでは高速化の伸びしろは残っていますが、すでに実施している場合には「XPageSpeed(エックスページスピード)」導入による伸びしろは少ないと思います。
高速化プラグインについてはコチラ
コメント