この記事は約9分で読めます。
本文は約5245文字です
購入した中古ドメインがGoogleの手動対策(ペナルティ)の対象!解除方法は?
中古ドメインはSEO対策として人気があり、中古ドメインは高額で取引されています。
中古ドメイン業者から購入せずに、自分で購入すれば通常の価格で入手できますので、ご自身で中古ドメインを探して購入する人も多いと思います。
しかし、自分で探して購入した中古ドメインの場合、Googleの手動ペナルティになっていることがあります。
この記事では、中古ドメインに限らず、Googleによる手動対策が行われたサイトのペナルティ解除手順についてご紹介します。
Googleの手動による対策(ペナルティ)とは?
Googleのペナルティには2種類あります。
- 自動ペナルティ
- 手動ペナルティ
自動ペナルティは、ペナルティを受けていることが分からないので対策するのは難しいです。
一方で手動ペナルティはペナルティを受けていることがサーチコンソールを見るとわかります。
Google公式の情報では、手動による対策が行われた場合、検索結果に表示されなくなることもあります。
- Googleの担当者がサイト上のページを目視で審査し、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に従っていないと判断した場合、そのサイトに対して手動による対策を実施。
- 手動による対策のほとんどは、検索インデックスの操作への対処。
- レポートに表示される問題のほとんどは、ページやサイトの掲載順位が下がる、または検索結果から除外される原因となる。
- ユーザーに対して視覚的に識別できるような表示は行われない。
引用元:https://support.google.com/webmasters/answer/9044175
Googleの手動対策の確認方法
手動ペナルティの確認方法は2つです。
- サマリーにメッセージが表示される
- セキュリティと手動による対策から確認
サーチコンソールのサマリーに手動による対策が表示される
Googleサーチコンソールにログインしてプロパティを追加後に、メッセージが表示されます。
手動による対策: 1 件の問題を検出しました

セキュリティと手動による対策からも確認
サーチコンソールの『セキュリティと手動による対策』からも確認できます。
確認手順
『セキュリティと手動による対策』⇒『手動による対策』と進みます。
Googleの手動ペナルティになった時の表示

関連メッセージを表示から内容を確認すると、サポートが必要な場合は、プロダクト フォーラムに質問を投稿してください。その際はメッセージ タイプ [WNC-651700] の件である旨をお知らせください。とありました。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に従っていないとは?
Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)にはどのようなことが書かれているでしょうか?
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)の内容は以下の通りです。
- 検索ランキングを操作することを目的としている自動生成コンテンツ
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- 無断複製されたコンテンツ
- 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- 構造化データのマークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
中古ドメインが手動による対策が行われた原因
Wayback Machineで過去のサイトの運用状態を確認すると、どのようなサイトが存在していたのか確認できます。
中古ドメインで手動ペナルティになっていたドメインの過去の運用状態を確認すると、キーワードのみが大量に埋め込まれた記事だけが、大量にある一見してそれとわかるスパムサイトでした。
中古ドメインの場合は手動対策をどうやって解除してもらう?
中古ドメインの場合は、そもそもサイトが存在しません。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反していないじゃないか?そのまま再申請すればいいのかなと思うかもしれません。
しかし、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)には以下の2項目があり、この2つはサイトが存在しなくても合致することがあります。
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
リンク プログラムへの参加
リンクプログラムに参加していたドメインの場合は、バックリンクを否認する必要があります。
サーチコンソールのリンクが表示されていない場合、バックリンクを調べるのは無料のツールだと制限があります。
サイトのバックリンクの数は、ahrefで確認できますので、リンクプログラムのようなバックリンクがあるのか確認します。
オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
中古ドメインの場合は、サイトがありませんので、通常のサイトが出来てから審査申請します。
かといって、サイトを作るまで待っていたら再審査申請もできないので、再審査用に手持ちのサイトを一時的にコピーして、再審査の申請をするのが一番簡単だと思います。
手動の対策の再審査申請方法
ペナルティを受けているドメインのサイトを準備したら、審査のリクエストを送ります。
再検討リクエストで、修正内容を説明します。
良いリクエストの条件は以下の3つです
- サイトの正確な品質の問題について説明します。
- 問題を修正するために実行した手順について説明します。
- あなたの努力の結果を文書化します。
引用元:https://support.google.com/webmasters/answer/9044175?hl=en#zippy=%2Cpure-spam
新しい所有者の場合は、問題を解決するために次の手順に従ってください。
- 優れたコンテンツを提供する-ポイント2に進む前に必要です
- あなたが新しいドメインの所有者であるという情報を入れて再検討リクエストを書いてください。ペナルティを取り除くように丁寧にお願いをします。
- 答えを待ちましょう
再審査結果が出るには、1週間から2週間程度必要です。
再審査には時間がかかることがあります。進行状況はメールでお知らせします。再審査リクエストを送信すると、審査が進行中であることを伝える確認メッセージが届きます。リクエストに対する最終決定が通知されるまではリクエストを再送信せず、待ちましょう。

悪質なスパムのおすすめの対処法
- Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)を遵守するようにサイトを更新します。
- 削除した質の低いコンテンツと、追加した質の高いコンテンツの例を記載します。
サイトへの不自然なリンクのおすすめの対処法
以下の手順を行って、ガイドライン違反箇所を特定して修正します。
- Search Console から、サイトへのリンクのリストをダウンロードします。リンクは、ホスト名([上位のリンク元サイト] > [エクスポート])または時系列(リンクレポート > [外部リンクをエクスポート] > [最新のリンク])のいずれかを基準に並べ替えてダウンロードできます。
- このリストに、ガイドラインに違反するリンクがないかどうか確認します。リストが大きい場合は、リンク数の最も多いリンク元サイト、または最近(数か月以内に)作成されたリンクから確認を始めます。
- ガイドラインに違反するリンクについては、そのサイトのウェブマスターに連絡して、リンクを削除するか、rel=”nofollow” またはより具体的な属性を追加するなどして、PageRank の転送を止めるように依頼してください。
- Search Console のリンクの否認ツールを使用して、削除できなかったリンクの否認を行います。リンクの否認ツールが不適切に使用されていることがよくあります。ツールを使用する際には以下の点にご注意ください。
- バックリンクを取り除くことができる場合は、まずそのバックリンクを削除することに最善を尽くします。すべてのバックリンクをやみくもに否認ファイルに追加しても最善を尽くしたとは見なされず、再審査リクエストの承認を得るのに十分ではありません。
- 同じドメインからのサイトへのマルチリンクについては、便宜上、否認ファイルで「domain:」演算子を使用します。
- サイトへのオーガニック リンクを否認しないように注意してください。
- バックリンクの削除を試みずに単にすべてのバックリンクを否認するだけでは、リクエストが不承認となる場合があります。
- 人為的なリンクの削除または否認が終了したら、[手動による対策] レポートで [審査をリクエスト] を選択します。削除したリンクと削除できなかったリンクに関する説明を合わせてお送りいただければ、リクエストの処理の参考になります。
手動対策の再審査が否認されたときの対応
手動対策の解除を何度も申請しても否認され、毎回同じメッセージが返ってくるので、何をしたらいいのか途方にくれます。
Googleから再審査結果のメールが来て、定型文で否認されていると、いっそのこと中古ドメインを捨ててしまおうか?そう思うことも多いと思います。
手動対策は簡単に解除できるものとそうじゃないものがあります。
それは、Googleの審査リクエストのおススメの対応の内容を見るとわかります。
自身で行ったSEOスパムて手動対策されたのであれば、あきらめもつきますが、中古ドメインを購入して手動対策されていた場合、そもそも自分が行ったことではないので、なんでやねんという気持ちになります。
特に、悪質なスパムとサイトへの不自然なリンクの手動対策があった場合、既にサイトが無いので解除してもらうのは結構大変な作業になります。
まずは、Googleのサイトにあるおすすめの対処法というものを守って再審査を依頼するのが第一だと思います。おススメの対処法に意外と具体的に書かれているものは従った方が良いでしょう。
まとめ
中古ドメインの手動対策の解除
- 既存サイトをドメインにコピーしてサイトを用意する
- スパムのようなバックリンクは否認する
で行けます。
中古ドメインでドメインパワーが高い優良ドメインでもだれも買わないものは手動対策されている可能性が高いです。
中古ドメインが手動対策の対象になっているかどうかは、Wayback Machineで直近のサイトを確認します。明らかなスパムサイトの場合は、手動対策されている可能性があります。
また、バックリンクが大量にあるドメインはスパムリンクの可能性が高いので避けましょう。

コメント