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mixhostのサーバーはオーバーコミットしてるのでおススメできない
mixhostには専用クラウドサーバープランというものがあるのをご存知でしょうか?
通常のレンタルサーバープランとは異なり、リソース保証がされているものです。
その専用クラウドサーバープランの説明で、気になる文言『オーバーコミット』を見つけたのでメモしておきます。
オーバーコミットとは?
オーバーコミットとは、サーバーのリソース(CPU、メモリ、ストレージなど)を実際に提供できる以上に割り当てることを指します。これは主に、共有ホスティングやクラウドサービスで見られる手法です。
仕組み
- リソースの共有:
- 複数のユーザーが同じサーバーのリソースを共有します。例えば、サーバーに8GBのRAMがあった場合、10人のユーザーにそれぞれ1GBを割り当てることができます。
- 利用状況の予測:
- ほとんどのユーザーが同時にリソースをフルに使用するわけではないため、プロバイダーはこれを考慮してオーバーコミットを行います。実際には、同時に利用するユーザーは限られているため、リソースを効率的に使用できると見込まれます。
メリット
- コスト削減: 利用者は、より安価でサーバーを利用できるため、コストパフォーマンスが向上します。
- 効率的なリソース利用: サーバーのリソースが無駄に使われることなく、最大限に活用される可能性が高まります。
デメリット
- パフォーマンスの低下: 予想以上にリソースを使うユーザーが現れた場合、サーバーのパフォーマンスが低下する可能性があります。特に、トラフィックが急増した際に問題が発生しやすいです。
- サービスの信頼性: ユーザーが多い時間帯にリソースが不足することで、サービスの信頼性が低下するリスクがあります。
mixhostはリソース保証を謳うのを止めた
現在のプランになる前は、mixhostは契約プラン毎に利用可能なリソースを明示していました。
それはCloudlinuxを使っているためユーザーごとに利用できるサーバーリソースを制限できることを売りにしていた背景にあったと思います。
その当時の記事は以下になります。
しかし、それを真に受けてリソースをガンガン使うと、mixhostから利用制限を食らってしまうという事態になりました。
その当時の記事は以下になります。
その時の結論としては、mixhostは純粋なリソース保証ではなく、サーバーリソースに対してオーバーコミットしているレンタルサーバーであるということです。
結局、mixhostはその後プランの表記を変更して、使えるリソースの明記をやめて、今のふわっとした料金プランになっています。
専用クラウドサーバープランの仕様
mixhostには、レンタルサーバープランの上位プランとして、専用クラウドサーバープランがあります。
その専用クラウドサーバープランの仕様を見ると、通常のレンタルサーバープランからは消えたリソースの表記がありました。
リソースとして、利用できるCPUコアやメモリ量などが書かれており、マウスを乗せるとそこには、『オーバーコミットしていない』という気になる文言がありました。
お客様に割り当てられるCPUコアとメモリです。オーバーコミットをしていないので、100%の性能を常時ご利用いただけます。数字が大きい方が、より高性能で高速です。
このことから、mixhostは専用サーバーは、オーバーコミットをしてないことを明記しているのですが、逆に言えばオーバーコミットしない状態だと、専用クラウドサーバープランと同程度のリソースを提供するためにはレンタルサーバープランの料金では不可能だと言えます。
低額プランであるレンタルサーバープランはリソースが明記されいないので基準が無いわけですが、専用クラウドサーバープランと同じようなリソースを常時100%使用するような使い方をするユーザーが追い出されるのは、このような背景があることがわかります。
2CPUコア/4GBメモリというリソース保証は、カラフルボックスで言えば、BOX2(月額1000円以下)より下です。そのスペックで専用クラウドサーバープランだと月額18000円するのですから、低額プランでリソースを占有するユーザーは好まれざる客と言っていいでしょう。
mixhostの一番の問題はCloudlinuxなのにオーバーコミットであること
mixhostは高速なサーバーで、使いやすいです。更に、以前はリソース保証でした。
しかし、そのリソース保証は、mixhostはCloudlinuxなので、ユーザーごとのリソース保証はされていましたが、実際のサーバーリソースとユーザー数にあってないオーバーコミットの状態になっていることです。
一言で言えば、サーバーに収容している人数がリソースよりも多いということです。
だから、以前のリソースが明記されたプランでは、割り当てられたリソースを単純に100%使うと、なぜかリソース制限がさらに厳しくなり、最終的にはサイトが表示できない状態に追いやられました。
オーバーコミットしていないレンタルサーバーは?
一番有名なのはConoHa WINGのリソース保証プランでしょう。
シン・レンタルサーバーにもリソース保証プランがあります。
リソース保証プランが用意されているレンタルサーバーの料金は通常よりも高めに設定されています。
利用ユーザーが減る分、料金設定が高くなるということなんでしょうね。
シェアNo1のエックスサーバーはどうでしょうか?
残念ながら、料金設定を考えると、リソース保証はしてないと考えるべきでしょう。
オーバーコミットを気にする必要があるのは特定のユーザーだけ
たとえ、サーバーがオーバーコミットしていても、最近のサーバーは高速ですし、使用感的には影響はありません。
しかし、いざ、自分がリソースを存分につかうような使い方をした場合、オーバーコミットの影響をモロに食らう可能性があります。
そのような場合は、VPSサーバーに切り替える方が安上がりでしょう。
まとめ
Cloudlinuxでリソース保証があると思って、mixhostのレンタルサーバーを契約するのは間違いです。
もし、Cloudlinuxのリソース保証を期待するなら、カラフルボックスやラッコサーバーなどのCloudlix+cPanelのサーバーを選びましょう。
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