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cloudflareのDNSレコードの基本形はコレだけでOKです

cloudflareは無料で使えるネームサーバーとCDNを提供しています。
cloudflareを使うことで発生するデメリットはGoogleアドセンスの収益が落ちるかも?ぐらいです。

でも、cloudflareを使う場合、必ずDNSゾーン設定が必要なので、初心者の方にはかなり敷居が高いと思います。
こんな疑問にお答えします!
- CloudflareのDNSレコードの設定方法がわからない
- CloudflareのDNSレコードに最低設定しなければいけない項目は?
- CloudflareのDNSレコードの例
この記事では、cloudflareのDNSを使う時にDNSレコードに最低コレだけ設定してあれば大丈夫という内容をご紹介します。
Cloudflareはドメインを追加すると自動的にDNSレコードを取り込んでくれる
この機能は便利なのですが、うまく動かなかったり、DNSレコードが冗長になるなど、正直使いにくいです。
Cloudflareにドメインを追加すると既存のDNSレコードを自動的にスキャンして、DNSレコードを自動的に設定してくれます。
一見便利なようですが、そのまま使えるか?というと精査が必要なケースが多く、DNSレコードを理解していない人からすればどうしていいのかわからないと思います。
DNSレコードの最小構成
DNSレコードとして、最低限必要なのは名前解決するために使われるドメインのAレコードだけです。
それ以外のDNSレコードは、サーバーやドメインの使い方によって必要になるものです。
example.comというドメインを例に、以下の機能を使うために必要なDNSレコードを説明します
- example.comでサーバーを公開する
- ドメインとサーバーのIPアドレスを紐づける⇒Aレコード
- wwwを含む、*.example.comでもサーバーを公開する
- サブドメインをサーバーと紐づける⇒CNAMEレコード
- 独自ドメインのメールを使う
- メールサーバー(mail.example.com)を公開する⇒Aレコード
- メールをメールサーバー(mail.example.com)に配送する⇒MXレコード
- SPFレコードを追加する⇒TXTレコード
example.comでサーバーを公開する
タイプ | 名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
A | example.com | 111.111.111.111 | example.comとIPアドレス(111.111.111.111)を紐づける。 |
wwwを含む、*.example.comでもサーバーを公開する
タイプ | 名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
CNAME | * | example.com | *.example.comは、example.comと同じAレコードを参照する。 |
独自ドメインのメールを使う
タイプ | 名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
A | 111.111.111.111 | メールサーバーのホスト名(mail.example.com)とIPアドレスを対応付ける。 | |
MX | example.com | mail.example.com | メールサーバー名を指定する |
TXT | example.com | v=spf1…. | メール送信に必要TXTレコード |
サーバー会社から提供されるメールサーバーは、独自ドメインと関係ないサーバー名が提供されることがあります。
その場合は、メールサーバーのAレコードは不要で、提供されたメールサーバー名をMXレコードに指定します。
まとめ
CloudfalreでDNSレコードが自動的に設定された結果、サブドメインのAレコードが大量に登録されるかもしれません。同じIPアドレスのサブドメインのAレコードは、CNAME一行で置き換えられます。
メールサーバーをCNAMEでなく、Aレコードで独自に追加しているのはCloudflareだからです。CloudflareでIP proxyを有効にするとメールが届かなくなるので、メールサーバーのIPアドレスは生IP(proxy OFF)にするため、別レコードにしています。
メールサーバーがmail.example.comの場合
タイプ | 名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
A | example.com | 111.111.111.111 | example.comとIPアドレス(111.111.111.111)を紐づける。 |
CNAME | * | example.com | *.example.comは、example.comと同じAレコードを参照する。 |
A | 111.111.111.111 | メールサーバーのホスト名(mail.example.com)とIPアドレスを対応付ける | |
MX | example.com | mail.example.com | メールサーバーを指定する |
TXT | example.com | v=spf1…. | メール送信に必要TXTレコード |
メールサーバーがsv.xxxx.jpの場合
タイプ | 名前 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
A | example.com | 111.111.111.111 | example.comとIPアドレス(111.111.111.111)を紐づける。 |
CNAME | * | example.com | *.example.comは、example.comと同じAレコードを参照する。 |
MX | example.com | sv.xxxx.jp | メールサーバーを指定する |
TXT | example.com | v=spf1…. | メール送信に必要TXTレコード |
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